互換性確認はこの順番

1

品番を控える

部品に刻印された型番を写真で残します。

2

用途を分ける

ロード、グラベル、MTB、CUES/街乗りを混ぜません。

3

世代と段数

シリーズの世代と、前後の変速段数を確認します。

4

変速方式

機械式、Di2、LINKGLIDEなどの方式を確認します。

5

カセットとホイール

歯数とフリーボディの差し込み形状を確認します。

6

ブレーキ

リム/ディスク、油圧/機械式、ローターを確認します。

グレード名や見た目から決めず、現物品番から順に条件を絞って公式互換表へ進みます。

駆動系は連動している

ST/SL操作する部品

ST=シフト/ブレーキレバー
SL=シフトレバー

RD/FD変速する部品

RD=リアディレーラー
FD=フロントディレーラー

CS/CN歯とチェーン

CS=カセットスプロケット
CN=チェーン

FC/BBクランクまわり

FC=クランクセット
BB=ボトムブラケット

FREEHUBホイール側

カセットを取り付けるフリーボディの形状です。

どれか1点を交換する場合も、段数・方式・歯数・チェーン・ホイール側まで一続きで確認します。

品番の読み方

品番の頭意味確認するもの
STデュアルコントロールレバー機械式/Di2、油圧/リム、変速段数。
SLシフトレバーフラットバー用、MTB用、CUES用、I-SPEC規格。
RD / FDリア/フロントディレイラー段数、最大歯数、ケージ長、チェーンライン、取り付け方式。
CS / CNカセット/チェーン段数、歯数構成、HG/MICRO SPLINE/LINKGLIDE。
FC / BBクランク/ボトムブラケット歯数、1x/2x/3x、BB、チェーンライン。
BR / BLブレーキキャリパー/レバー油圧/機械式、ホース、パッド、ローター、マウント。

公式互換表の読み順

公式表へ進む前の現物確認

RD(リアディレーラー)

ロード用リアディレーラー

本体の品番とケージ長を撮影。

FD(フロントディレーラー)

SHIMANO 105 FD-R7150 フロントディレーラー

品番、取付方式、前2段/3段を確認。

FC(クランクセット)

ロード用クランクセット

品番、歯数、前1枚/2枚を確認。

BR(ブレーキキャリパー)

ロード用ディスクブレーキキャリパー

品番、油圧/機械式、取付方式を確認。

掲載製品画像:SHIMANO公式

部品全体と品番刻印の両方を撮り、最大歯数、取付方式、チェーンラインなどの条件を公式表で確認します。
公式表で見る欄読み方よくある失敗
Largest sprocketRDが何Tまで対応するかを見る。GS/SGSやSS/GSで変わる。カセットだけ大きくして変速不良になる。
FREEHUB / splineHG、HG L2、MICRO SPLINE、LINKGLIDEを分ける。カセットを買ったがホイールに入らない。
O.L.D. / axle130/135/141/142/148mm、QR、E-THRUを確認する。ホイール幅や軸規格が合わない。
Chain lineMTB 12速やBOOST周りではクランク側も見る。付きそうでも音鳴りや変速不良が出る。
Footnote*印の条件や用途限定を最後まで読む。表の一部だけ見て、例外条件を見落とす。

よくある「合いそうで危ない」相談

同じ12速なら合う?

ロード、GRX、MTB、CUESでは設計が違います。12速という数字だけでは判断できません。

RDだけ大きい歯数対応にする?

シフター、カセット、チェーン、クランク、チェーンライン、フレーム側の余裕まで確認します。

油圧ブレーキを一部だけ交換?

レバー、キャリパー、ホース、オイル、パッド、ローター、マウントをまとめて確認します。

中古ホイールを流用?

OLD/軸、ローター固定方式、フリーボディ、カセット歯数、エンド規格を見ます。

ST、RD、CS、FC、BRの品番を撮影する場所と日本語名を示した図
問い合わせ前に、レバー、リアディレーラー、カセットスプロケット、クランクセット、ブレーキキャリパーの品番を撮っておくと判断が早くなります。

公式互換表への入口

公式互換表トップ

Shimano Product Information - Compatibility

9/10/11速後ろ変速

Rear drivetrain compatibility [9/10/11-speed]

ロード/グラベル後ろ変速

Rear drivetrain compatibility

ロード/グラベル前変速

Front drivetrain compatibility

ロード/グラベル歯数

RD and cassette sprocket teeth compatibility

MTB/ライフスタイル後ろ変速

Rear drivetrain compatibility [MTB, LIFESTYLE]

MTB/ライフスタイル前変速

Front drivetrain compatibility [MTB, Trekking, LIFESTYLE]

クランク/BB/チェーンライン

Crankset/BB/chain line compatibility

Di2互換

Di2 product compatibility

カセットとフリーボディ

FREEHUB and cassette spline compatibility

LINKGLIDE

LINKGLIDE cassette and FREEHUB compatibility

ロード/ライフスタイル機械式ブレーキ

Brake compatibility [ROAD, LIFESTYLE]

ロード/グラベル油圧

Hydraulic systems compatibility [ROAD, Gravel]

街乗り/MTB油圧

Hydraulic systems compatibility [URBAN, LIFESTYLE]

キャリパーとローター

Disc brake caliper and rotor compatibility

ブレーキホース

Brake hose compatibility

ブレーキパッド

Brake pad compatibility

I-SPEC

I-SPEC shifter/brake lever compatibility

専用レバー/シフター

Specific brake lever and shifting lever compatibility

内装変速

Internal geared hub compatibility

見た目だけで互換を決めない

ロード用
RD(リアディレーラー)

ロード用リアディレーラー

R系品番など。用途、世代、段数を確認。

グラベル用
RD(リアディレーラー)

GRXグラベル用リアディレーラー

GRXなどのRX系品番。1×/2×、最大歯数を確認。

MTB用
RD(リアディレーラー)

XTR RD-M9250-SGS MTB用リアディレーラー

XTR、DEORE XT、SLX、DEOREなど。M系品番と段数を確認。

街乗り用
RD(リアディレーラー)

CUES街乗り用リアディレーラー

CUES、ESSA、ALIVIO、TOURNEYなど。シリーズと段数、LINKGLIDE/HGを確認。

掲載製品画像:SHIMANO公式(各用途の代表例)

形が似ていても用途、品番系列、変速方式、対応カセットが違うため、見た目だけでは判断できません。

互換性でよくある思い込み

シマノ互換性で怖いのは、半分だけ合っている状態です。取り付けはできたが変速が決まらない、カセットは買ったがホイールに入らない、ブレーキは付いたがホースやパッドが違う、Di2が接続できない。こういう失敗は、品番と公式表の脚注を飛ばした時に起きやすいです。

思い込み本当に見ること理由
同じ段数なら合う用途、世代、引き量、チェーン、カセット。ロード、MTB、GRX、CUESで地図が違います。
同じグレード名なら合うR番号、M番号、U番号、Di2/機械式、油圧/リム。105やDEOREでも世代が変わると別判断です。
ホイールなら使い回せるOLD、軸、ローター固定、フリーボディ、カセット。フレームに入ってもカセットやローターで詰まります。
油圧ブレーキは一部交換できるレバー、キャリパー、ホース、オイル、パッド、ローター。制動系は安全に直結するのでセット確認が必要です。
Di2なら全部つながる世代、バッテリー、ワイヤレス/有線、E-TUBE対応。電装は接続できても動作条件が合わない場合があります。

「取り付いた」だけでは互換ありとは言えない

4条件すべて合って初めて「互換あり」

1. 取り付けできる

台座、ねじ、クランプ径、アクスル規格が合う。

2. 正しく変速する

段数、引き量、RD(リアディレーラー)容量、歯数が合う。

3. 安全に止まる

レバー、キャリパー、ホース、ローター、パッドが合う。

4. 継続して使える

交換部品、電装、バッテリー、公式表の脚注まで確認できる。

「取り付いた」だけでは不十分です。4条件のうち1つでも外れる場合は、組み合わせを見直します。
一見合いそうな例落とし穴確認する公式表
同じ12速だから合うロード/MTB/GRX/CUESでチェーン、カセット、RD、フリーボディが違う場合があります。後ろ変速、カセット、チェーン、フリーボディ
ブレーキだけ上位に替えたいレバー比、ホース、オイル、ローター、パッド形状の確認が必要です。油圧ブレーキ、キャリパー、ローター、ホース、パッド
Di2なら全部つながる世代、バッテリー、ファームウェア、E-TUBE、ワイヤレス/有線の差があります。Di2互換、Manual & EV
中古部品を安く流用したい曲がり、摩耗、欠品、廃番、互換違いで結果的に高くなることがあります。Compatibility、Specifications、Manual & EV

問い合わせ前に集めたい情報

シマノ互換性の相談では、写真があるとかなり早くなります。全体写真に加えて、STまたはSL、RD、FD、CS、FC、BR、ホイール/ハブ、タイヤ周りを撮ってください。品番が読める写真があると、公式表に当てやすくなります。

公式確認先: SHIMANO Compatibility(2026年6月確認)

店頭での本音

互換性は、プロでも品番を見ずに断言すると危ない分野です。自転車を持って来られる場合は現物確認が最短。写真なら、レバー、RD、FD、カセット、クランク、ブレーキ、ホイール周りを撮っておくと判断しやすくなります。

Di2が突然動かないとき、相談前に確認したいこと

Di2が突然変速しなくなった時は、まずST・RDなど分かる範囲の品番、どのギアも動かないのか一部だけなのか、バッテリー残量、表示されたエラーや警告、直前に充電・転倒・部品交換などがなかったかを控えてください。例えばCUES Di2のRD-U8050向け説明書では、変速しない場合にバッテリー残量、ペアリング、E-TUBE PROJECT Cyclistのエラーログなどを確認項目に挙げています。ただしDi2は世代や構成で確認方法が違うため、症状だけで原因を決めず、現物品番とその機種の説明書を基準に確認します。

SHIMANO CUES Di2 RD-U8050ユーザーマニュアル / SHIMANO エラー&ワーニングコード

資料確認・編集:2026年10月4日