互換性確認はこの順番
品番を控える
部品に刻印された型番を写真で残します。
用途を分ける
ロード、グラベル、MTB、CUES/街乗りを混ぜません。
世代と段数
シリーズの世代と、前後の変速段数を確認します。
変速方式
機械式、Di2、LINKGLIDEなどの方式を確認します。
カセットとホイール
歯数とフリーボディの差し込み形状を確認します。
ブレーキ
リム/ディスク、油圧/機械式、ローターを確認します。
駆動系は連動している
ST/SL操作する部品
ST=シフト/ブレーキレバー
SL=シフトレバー
RD/FD変速する部品
RD=リアディレーラー
FD=フロントディレーラー
CS/CN歯とチェーン
CS=カセットスプロケット
CN=チェーン
FC/BBクランクまわり
FC=クランクセット
BB=ボトムブラケット
FREEHUBホイール側
カセットを取り付けるフリーボディの形状です。
品番の読み方
| 品番の頭 | 意味 | 確認するもの |
|---|---|---|
| ST | デュアルコントロールレバー | 機械式/Di2、油圧/リム、変速段数。 |
| SL | シフトレバー | フラットバー用、MTB用、CUES用、I-SPEC規格。 |
| RD / FD | リア/フロントディレイラー | 段数、最大歯数、ケージ長、チェーンライン、取り付け方式。 |
| CS / CN | カセット/チェーン | 段数、歯数構成、HG/MICRO SPLINE/LINKGLIDE。 |
| FC / BB | クランク/ボトムブラケット | 歯数、1x/2x/3x、BB、チェーンライン。 |
| BR / BL | ブレーキキャリパー/レバー | 油圧/機械式、ホース、パッド、ローター、マウント。 |
公式互換表の読み順
公式表へ進む前の現物確認
RD(リアディレーラー)

本体の品番とケージ長を撮影。
FD(フロントディレーラー)

品番、取付方式、前2段/3段を確認。
FC(クランクセット)

品番、歯数、前1枚/2枚を確認。
BR(ブレーキキャリパー)

品番、油圧/機械式、取付方式を確認。
掲載製品画像:SHIMANO公式
| 公式表で見る欄 | 読み方 | よくある失敗 |
|---|---|---|
| Largest sprocket | RDが何Tまで対応するかを見る。GS/SGSやSS/GSで変わる。 | カセットだけ大きくして変速不良になる。 |
| FREEHUB / spline | HG、HG L2、MICRO SPLINE、LINKGLIDEを分ける。 | カセットを買ったがホイールに入らない。 |
| O.L.D. / axle | 130/135/141/142/148mm、QR、E-THRUを確認する。 | ホイール幅や軸規格が合わない。 |
| Chain line | MTB 12速やBOOST周りではクランク側も見る。 | 付きそうでも音鳴りや変速不良が出る。 |
| Footnote | *印の条件や用途限定を最後まで読む。 | 表の一部だけ見て、例外条件を見落とす。 |
よくある「合いそうで危ない」相談
同じ12速なら合う?
ロード、GRX、MTB、CUESでは設計が違います。12速という数字だけでは判断できません。
RDだけ大きい歯数対応にする?
シフター、カセット、チェーン、クランク、チェーンライン、フレーム側の余裕まで確認します。
油圧ブレーキを一部だけ交換?
レバー、キャリパー、ホース、オイル、パッド、ローター、マウントをまとめて確認します。
中古ホイールを流用?
OLD/軸、ローター固定方式、フリーボディ、カセット歯数、エンド規格を見ます。

公式互換表への入口
公式互換表トップ
9/10/11速後ろ変速
ロード/グラベル後ろ変速
ロード/グラベル前変速
ロード/グラベル歯数
MTB/ライフスタイル後ろ変速
MTB/ライフスタイル前変速
クランク/BB/チェーンライン
Di2互換
カセットとフリーボディ
LINKGLIDE
ロード/ライフスタイル機械式ブレーキ
ロード/グラベル油圧
街乗り/MTB油圧
キャリパーとローター
ブレーキホース
ブレーキパッド
I-SPEC
専用レバー/シフター
内装変速
見た目だけで互換を決めない
ロード用
RD(リアディレーラー)

R系品番など。用途、世代、段数を確認。
グラベル用
RD(リアディレーラー)

GRXなどのRX系品番。1×/2×、最大歯数を確認。
MTB用
RD(リアディレーラー)

XTR、DEORE XT、SLX、DEOREなど。M系品番と段数を確認。
街乗り用
RD(リアディレーラー)

CUES、ESSA、ALIVIO、TOURNEYなど。シリーズと段数、LINKGLIDE/HGを確認。
掲載製品画像:SHIMANO公式(各用途の代表例)
互換性でよくある思い込み
シマノ互換性で怖いのは、半分だけ合っている状態です。取り付けはできたが変速が決まらない、カセットは買ったがホイールに入らない、ブレーキは付いたがホースやパッドが違う、Di2が接続できない。こういう失敗は、品番と公式表の脚注を飛ばした時に起きやすいです。
| 思い込み | 本当に見ること | 理由 |
|---|---|---|
| 同じ段数なら合う | 用途、世代、引き量、チェーン、カセット。 | ロード、MTB、GRX、CUESで地図が違います。 |
| 同じグレード名なら合う | R番号、M番号、U番号、Di2/機械式、油圧/リム。 | 105やDEOREでも世代が変わると別判断です。 |
| ホイールなら使い回せる | OLD、軸、ローター固定、フリーボディ、カセット。 | フレームに入ってもカセットやローターで詰まります。 |
| 油圧ブレーキは一部交換できる | レバー、キャリパー、ホース、オイル、パッド、ローター。 | 制動系は安全に直結するのでセット確認が必要です。 |
| Di2なら全部つながる | 世代、バッテリー、ワイヤレス/有線、E-TUBE対応。 | 電装は接続できても動作条件が合わない場合があります。 |
「取り付いた」だけでは互換ありとは言えない
4条件すべて合って初めて「互換あり」
1. 取り付けできる
台座、ねじ、クランプ径、アクスル規格が合う。
2. 正しく変速する
段数、引き量、RD(リアディレーラー)容量、歯数が合う。
3. 安全に止まる
レバー、キャリパー、ホース、ローター、パッドが合う。
4. 継続して使える
交換部品、電装、バッテリー、公式表の脚注まで確認できる。
| 一見合いそうな例 | 落とし穴 | 確認する公式表 |
|---|---|---|
| 同じ12速だから合う | ロード/MTB/GRX/CUESでチェーン、カセット、RD、フリーボディが違う場合があります。 | 後ろ変速、カセット、チェーン、フリーボディ |
| ブレーキだけ上位に替えたい | レバー比、ホース、オイル、ローター、パッド形状の確認が必要です。 | 油圧ブレーキ、キャリパー、ローター、ホース、パッド |
| Di2なら全部つながる | 世代、バッテリー、ファームウェア、E-TUBE、ワイヤレス/有線の差があります。 | Di2互換、Manual & EV |
| 中古部品を安く流用したい | 曲がり、摩耗、欠品、廃番、互換違いで結果的に高くなることがあります。 | Compatibility、Specifications、Manual & EV |
問い合わせ前に集めたい情報
シマノ互換性の相談では、写真があるとかなり早くなります。全体写真に加えて、STまたはSL、RD、FD、CS、FC、BR、ホイール/ハブ、タイヤ周りを撮ってください。品番が読める写真があると、公式表に当てやすくなります。
公式確認先: SHIMANO Compatibility(2026年6月確認)
店頭での本音
互換性は、プロでも品番を見ずに断言すると危ない分野です。自転車を持って来られる場合は現物確認が最短。写真なら、レバー、RD、FD、カセット、クランク、ブレーキ、ホイール周りを撮っておくと判断しやすくなります。
Di2が突然動かないとき、相談前に確認したいこと
Di2が突然変速しなくなった時は、まずST・RDなど分かる範囲の品番、どのギアも動かないのか一部だけなのか、バッテリー残量、表示されたエラーや警告、直前に充電・転倒・部品交換などがなかったかを控えてください。例えばCUES Di2のRD-U8050向け説明書では、変速しない場合にバッテリー残量、ペアリング、E-TUBE PROJECT Cyclistのエラーログなどを確認項目に挙げています。ただしDi2は世代や構成で確認方法が違うため、症状だけで原因を決めず、現物品番とその機種の説明書を基準に確認します。
SHIMANO CUES Di2 RD-U8050ユーザーマニュアル / SHIMANO エラー&ワーニングコード
資料確認・編集:2026年10月4日



